なにもない場所の”ALOHA”

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先日パプアニューギニアのtupira(テュピラ)という村のサーフビレッジに
行ってきました。ここにも沢山のAloha spiritsが。

オーストラリアの北側に位置するパプアニューギニア。
まだまだ未開発で自然味豊かな場所。


photo by Jun Adegawa

そのパプアには多くのサーフポイントがあります。

またパプアニューギニアのサーフィンができる村々では、
サーファーの混雑を避ける為に
ひとつのポイントにはひとつのグループしか入れないルールがあり
貸切の状態でサーフィンを楽しめる、とても贅沢な場所。
そんな豊かな場所は
「ないものはない。」
豊かさがあります。


photo by Jun Adegawa

ここは何もない。でも全てある場所。
そのないものこそ、自分が求める場所であることを強く感じさせてくれました。

未だに裸族が存在し、電気も水道も通っていない村がほとんど。
車も持っていない人がほとんど。


photo by Jun Adegawa

首都のポートモレスビーは近代的な建物が多くありますが
そこから1時間飛行機で移動すれば、ビルなどの人工物がなくなり、ジャングルだけに。

何でもすぐに手に入る日本というところから
なにもないテュピラへは、まさに全てのデトックスが行えるような場所でした。


近くの村のこどもたち。瞳がキラキラしていました。

今回は、
テュピラという村にある、目の前にサーフィンができる施設に1週間泊まり、ただただ波乗りを楽しむ。

自分たち以外、誰も来ない完全貸切のポイントで過ごす、サーファーには夢のような滞在は、
本当に夢かと思うような毎日。


スノーケルもして地形をチェック。サンゴが生きていて、沢山の魚たちが自由気ままに泳いでいて。人慣れしていないせいか、近づいても逃げなかった。

朝起きて波がよければ入り、朝食後も入りたいなら入る。
のんびり読書をしたり、贅沢な二度寝を波の心地いい音と共にまどろむ。
日本の日常生活では得ることができない時間軸がここには豊かに存在する。

食事もバラエティー豊かに用意してくれ、材料など少ないにも関わらず
とても美味しく毎回感動するばかり。
特にフルーツが甘く、ここの土壌がいかに豊かなのかを感じました。

日本のような、全てが手の届く範囲にある生活とは、真反対にあるこの場所なのにも関わらず、
不思議なくらい不自由をしない場所。

自分が何を感じると幸せで、快適で、楽しみを感じられるかを体感できる。

村の子供達やこの施設のスタッフはとてもフレンドリー。
流暢に英語を話し、「名前は何?」と聞いてきて、すぐに親しみを持って接してくれる。


photo by Jun Adegawa

いつもキラキラしている彼らの笑顔からは、なにもないことへの不満も、ストレスも感じません。むしろ幸せそのもの。
笑顔でいることがあたりまえの場所。
笑顔が溢れる場所。

カルチャーショックとは最先端の生活で感じることではなく、
自分が忘れていた、なくしては本来いけないものを思い起こさせてくれる場所にショックを感じるのかもしれません。

また何も持たない彼らからはとても個性を感じ、何もないのに豊かさを感じる。
この大自然が教えてくれる学びを、
彼らは自然に身につけ、また人としての礼儀であったり、もてなすことへの心遣いのホスピタリティーは、どんな高級ホテルで過ごすよりも心に残りました。
まさにALOHA SPIRIT。


人工物が何もない。ただただ目の前の自然と触れ合う時間。

ときどき、自分にとって、何が幸せであるかすら見失うことがあります。
多くの情報や意見に左右されることもあるし、
それによって本来したいことができなくなることもある。

ここに来て分かったのは、便利さの一方で失うものがあることを知りました。
便利であることはとてもいいことですが、
便利な故に自ら考えなくなる危うさもあります。

自然が豊かな場所にいくことは、
おのずと便利ではなくなるので、普段の生活とのギャップを感じながら、自分を見つめていくことを余儀なくされます。

最終日には村の人がたくさん集まり、
音楽を奏でてくれました。


photo by Jun Adegawa

竹とギターでの演奏。
竹はなんとビーチサンダルで叩きます。
なんとものんびりとゆるやかな音楽は、ここパプアニューギニアらしいのほほんとした音楽。
その音楽に合わせて、子供たちがダンスしよう!と誘ってくれました。
くったくのない笑顔で踊る彼ら。

いいことがあるから笑うのではなくて
いつも笑顔でいるから、いいことが起こる。
いいことが起こる場所にはいつも笑顔がある。


photo by Jun Adegawa


photo by Jun Adegawa

パプアニューギニアは笑顔が溢れ
自然と共存している場所でした。